『腰痛は生活習慣病だった?』-「腰痛対策には “左右対称の生活”を心がけましょう!」
腰痛とは不思議なもので、老若男女かかわらず罹るものです。
かく言う私も、40歳を少し過ぎた頃から腰痛に悩まされ、腰痛暦は約10年です。
先月下旬(2011年11月)からの寒さに反応したのか、この冬も腰痛の症状が強く感じられるようになりました。
自宅近くの整形外科に行き、診察をしていただいた上で、痛み止めの内服薬と湿布薬で1週間ほど様子を見ましたが、あまり改善しません。
私は、この機会に腰痛がどのようなメカニズムで起こるのか、調べてみることにしました。
腰痛の専門家が書いた本とは?
インターネットで腰痛関係の本を検索していたところ、行き着いたのが、坂戸孝志氏の『9割の腰痛は自分で治せる』という本です。
私はアマゾンで購入しましたが、通常の本屋さんだけでなく、コンビニやキオスクにも置かれるほど、売れているそうです。
著者の坂戸氏は18歳のときに遭遇した事故で腰を強打、以来14年間、時に寝たきり状態にもなるような腰痛に苦しめられたそうです。
50以上の病院や治療院を受診するものの、治ることはありませんでした。
そこで、自分の力で治そうと決心し、ついに腰痛の本当の原因(=筋肉の緊張)を突き止め、それを解消するための『腰痛緩消法』を開発し、その普及活動を献身的にされています。
『腰痛緩消法』の内容については、著作権のこともあると思うので、ここでは差し控えさせていただきます。
この記事では、坂戸氏が著書の中で述べている腰痛予防法について少しご紹介させていただきます。
腰痛が起こるメカニズムとは?
坂戸氏によると、腰痛になりやすい人となりにくい人の違いは、腰の筋肉が緊張するような行動や生活習慣があるか、ないかだそうです。
すべての腰痛の種類が該当するわけではないのですが、多くの腰痛になりやすい人は、「筋肉を動かさないときに緊張する」、または「筋肉に耐える力が働いたときに緊張する」行動を、私生活で多く行っている人だそうです。
筋肉を緊張させる動作とは、具体的には次のようなものです。
1.椅子に座るとき、足を組む
2.立っているときに、片足だけに重心を置いている
3.床に座るとき、左右対称でない座り方をしている
4.テレビを見るとき、片側から見る。寝ながら見る
5.かばんを片方の肩だけにかける。片方の手だけで持つ
6.ボールを蹴るとき、投げるとき、利き足や利き腕だけで行なっている
これらの動作では、左右どちらかだけの筋肉を使っており、動かさないほうの筋肉は緊張が増し、それがまたその他の筋肉の緊張を起こすという悪循環に陥るそうです。
腰痛を予防するには?
したがって、できる限り、「左右対称になる生活」を心がけることにより、腰痛になりにくい体質をつくることが重要とのことです。
私が自分の生活習慣を振り返るに、上記の1.および5.は結構やっています(その他も、無意識に行っているかもしれませんが・・・)。
さっそく、1.の対策として、私は椅子に座るとき、左足を上にして組むことが多いのですが、今はなるべく足を組まないように心がけています。
どうしても足を組みたいときは、反対の右足を上にして組んでいます。
5.の対策としては、少し金銭的な投資をしました。
私はよく大きなショルダーバッグを右肩にかけて歩いていましたが、それが良くなかったのかなと思っております。
理想的には、リュックサックのような両肩にかけるかばんが良いらしいです。
しかし、あまりビジネス向きではないので、その代替としてキャスター付きのバッグを購入しました。
最近はよく町で見かける、車輪でコロコロ転がすタイプです。
この年末の何かと物要りのときに手痛い出費ですが、腰痛軽減のためには致し方ありません。
このタイプは、段差があるところは持ち上げないといけないのですが、その場合は普段あまり使わない左手で持つか、左肩で担ぐようにして、左右対称になるように心がけています。
ちなみに、バッグを購入したお店の店員さんが言っていましたが、最近はお医者さんに勧められてキャスター付きのバッグを購入する人が増えているそうです。
キャスター付きのかばんに切り替えてから約3週間が経ちましたが、心なしか私の腰痛も軽減されたような気がします。
それにしても、自分の生活習慣がこんなに腰痛に影響しているとは、目からウロコでした。
(参考文献: 坂戸孝志著 『9割の腰痛は自分で治せる』 中経文庫)
※上記の内容は、[メルマガ 「ちょっと得する健康ニュース」 2011年12月号]の記事を再検証し、加筆修正してお届けしております。
PS
結果的に、私はキャスター付きバッグを約4年間使いましたが、3年ほど前に止めました。
今は、3way ビジネスバッグ(手提げ、ショルダー、リュックサックの3種類として使える)を使っています。
これをリュックとして使えば、両手が使えますし、階段で持ち上げる必要もありません。
ビジネスバッグとして見栄えも悪くないし、おススメですよ!