『カット野菜は薬品漬け?』-「不自然な食べ物は避けましょう!」
健康になるためには、長生きするためには、何を食べたらいいのでしょうか?
このコーナーでも、そういった情報をよくお伝えさせてはいただいています。
「毒」さえ食べなければよい
内海聡先生(Tokyo DD Clinic 院長)によると、本当に大事なのは「何を食べるか」ではないそうです。
内海先生曰く、人の体は千差万別であり、食べ物との相性も人それぞれです。
「これさえ食べれば、誰もが元気で長生きできる食べ物」など存在しないそうです。
本当に大事なのは、「何を食べるか」ではなく、「何を食べないか」だそうです。
つまり、明らかに有害なものを、できるだけ食べないようにすることだそうです。
内海先生の言葉を借りれば、「毒」さえ食べなければ何を食べてもかまわないそうです。
「毒」とは、何か?
では、体に入れてはいけない「毒」とは、どのようなものでしょうか?
内海先生によれば、「不自然なもの」だそうです。これは「昔はなかったもの」と言い換えてもいいそうです。
今、現代人が何より恐れ罹患しているのは、ガン等、すべて昔はなかった病気です。
私たちは、自分たちが新たに作り出した毒によって、自ら栄養状態を悪くし、健康を損ない、新しい病気を生み出してきてしまったわけです。
「不自然なもの」「昔はなかったもの」-この考え方に基づけば、「何を食べるべきではないか」がはっきり見えてくるそうです。
「カット野菜」は、不自然な食べ物
内海先生が特に採り上げている例ではありませんが、私があなたに知っていただきたい「不自然な食べ物」の代表例は、「カット野菜」です。
「カット野菜」、スーパーやコンビニで堂々と売られていて、お手軽なので買っている人も多いと思います。
かく言う私も、しばらく前まではよく利用していました(2014年9月時点)。
しかし、カット野菜は、見た目は確かに野菜ですが、中身は「自然な野菜」とは言い難い事実があるのです。
以前は添加物商社に勤務し、今は無添加食品の開発・推進等に携わっている、安部司氏によると、カット野菜の消毒現場は、それはすさまじいものだそうです。
そこでは、「殺菌剤」(次亜塩素酸ソーダ)の入ったプールに、カットされた野菜を次々に投げ込んで消毒するそうです。
しかも一度ではなく、濃度を変えて数回プールに入れるそうです。
メーカーによっては、食べたときのシャキシャキ感を出すために、さらに「pH調整剤」のプールにつけていたりするそうです。
安部氏の言葉を借りれば、「そんな光景を見たら、普通の人は絶対に食べたくないと思うのではないでしょうか?」
また、これはあくまで可能性のレベルの話ですが、次亜塩素酸が残留したままの野菜が胃の中に入ると、酸性の胃酸と反応して塩素ガスが発生し、これが発ガン性物質になるとの情報もあります。
さらに、洗浄を繰り返した野菜は、当然栄養素もなくなり、味も薄くなってしまっています。
そういうカット野菜を、みんな「健康のため」と思って食べているのです。
カット野菜を好む奥さんは、自分が切ったレタスはすぐに切り口が茶色くなるのに、なぜ売っているものはいつまでもきれいなのか?
そんな「素朴な疑問」を持ったことがないのでしょうか?
まさか、「プロが切るから切り口はいつも新鮮なのだ」と、本気で思っているわけではないでしょう。
少し考えれば、「何かおかしい」と気づくことなのです。
ちなみに、今の法律の下では、「殺菌剤」を使っていても、加工工程で使われただけで、製品になったときには残っていない-そんな理由から「殺菌剤」(次亜塩素ソーダ)という表示は免除されているそうです。
まとめ
インターネットで検索すると、「カット野菜は安全だ」とか「栄養はそれなりに残っている」という反論も、私には意外でしたが、多く見られます。
安部氏は、カット野菜を「あまり頻繁に使うのはおすすめできません。普段はなるべくカットしていない野菜を買ってきて手づくりを心がけ、どうしてもというときだけ使うというようにしてはどうでしょうか」とコメントしています。
私は最近、カット野菜の代わりに、「ベビーリーフ」という野菜を多用しています。
水洗いは必要ですが、もともと口に楽に入るサイズの野菜なので、カットする必要がありません。
時間が経てばしなびてくるので、たぶん「本物の野菜」だと思います。
でも、やっぱり一番いいのは、自然な野菜を買ってきて、少々面倒でも自分でカットして食べることだと思います。
横着な人生は、健康を害すと言えるでしょう。
(参考文献: 内海聡著 「1日3食をやめなさい!」 あさ出版、安部司著 「食品の裏側」 東洋経済新報社 )
[メルマガ 「ちょっと得する健康ニュース」 2014年9月号 記事]
PS
私は現在(2018年2月時点)も、「ベビーリーフ」を愛用しております。
その理由は、カット野菜よりは安全で、栄養も残っていそうだからです。