『体内に老廃物を溜め込まないための3つの原則 パート1』-「水分を多く含む食べ物を食べること」
以前の記事で、「正午までは新鮮な果物とフルーツジュースのみで済ます」健康法をご紹介させていただきましたが、あなたは試してみていただけましたか?
同記事でご紹介したハーヴィー・ダイヤモンド氏によると、本来、私達の「体内の毒性の老廃物を絶えず取り除き、ひどい状態になるまで溜め込まないようにする」には、「3つの原則」があるそうです。
今回は、その第1の原則、「水分を多く含む食べ物を食べること」について少しお話させていただきます。
人体も地球も、70%は水分
私たちの体の70%が水分で構成されていることは、あなたもご存知だと思います。
その前提で、「体を常にベストコンディションにしておくには、水分が少なくとも70%を占める食事をする」ことが、道理にかなっているそうです。
水分が少なくとも70%を占める食事をするには、「水分を多く含む食べ物」を摂ることが重要です。
「水分を多く含む食べ物」とは、「果物」と「野菜」です。
すなわち、私たちの毎日の食事の中で、果物と野菜を70%程度にします。
そして、それ以外の食べ物(パン、米、肉、魚、乳製品などで、これらは水分が取り上げられた「凝縮食品」と呼ばれる)を30%程度に抑えることを、ダイヤモンド氏は提案しています。
これまでの話で、「私は1日にコップ8杯の水を飲んでいて、水分は十分に摂っているから大丈夫」と、あなたは思われたかもしれません。
しかし、果物や野菜に含まれる水分は、私たちの体が要求するビタミン等の栄養素を体内の細胞に運んでくれる作業をしてくれる一方で、飲み水ではその作業はしてくれないそうです。
体の3つのサイクルとは?
さらに、果物や野菜に含まれている水分が定期的に与えられると、体の3つのサイクルは、どれも大変円滑に機能するようになるそうです。
ちなみに、体の3つのサイクルとは、下記のとおりです。
1.正午~午後8時・・・・・・補給(摂取と消化-食べることと食べたものの分解)
2.午後8時~午前4時・・・・同化(吸収と利用-体への同化)
3.午前4時~正午・・・・・・排泄(体内の老廃物と食物カスの排出)
私はこれまで、普段から水を多めに飲むことの重要性を強調してきました。
しかし、実は水分を多く含んだものを食べていると、体が水をあまり欲しがらなくなります。
必要としなくなるのです。
逆説的に言うと、1日コップ8杯の水を飲んでいる人は、体が必要としている分量の水を食べ物から得ていないためにそうしているのです。
そういう人たちの食事は凝縮食品が圧倒的に多くなっているはずで、ひっきりなしに喉が渇くわけです。
普段から水分を多く含む食べ物を食べていれば、喉の渇きはずっと少なくなることが分かるでしょう。
まとめ
以上により、これからは食事をされる際に、その食べ物を見て下記のように自問自答なさってみてください。
「この食事のおよそ70%は、水分を多く含む性質のものだろうか?」
「この食事は、果物や野菜のほうが多くなっているだろうか?」
ちなみに、あなたは「大腸がんが欧米人に留まらず、日本人にも急増している」ことをご存知でしょうか?
こういった病気にかかる人は大抵、肉などの凝縮食品の摂取が多く、水分を多く含む食べ物中心の食事をしていなかったように予想されます。
次回の記事では、『体内に老廃物を溜め込まないための第2の原則』についてお話させていただく予定です。
(参考文献: ハーヴィー&マリリン・ダイヤモンド著 松田麻美子訳・補遺 「フィット・フォー・ライフ」 グスコー出版)
※上記の内容は、[メルマガ 「ちょっと得する健康ニュース」 2012年2月号]の記事を再検証し、加筆修正してお届けしております。
PS
『ブルーゾーン』(世界的に長寿者が多い地域)に住む、100歳を超える長寿者の食事も、圧倒的に野菜と果物が多かったそうです。
そして、肉はごくわずか、という傾向にあったそうです。