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大人の鼻血には原因が2種類あった!?

『大人の鼻血には原因が2種類あった!?』-「たかが鼻血と侮ってはいけません!」

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「わっ、また鼻血が出た!」

私は先月、4回も鼻血が出たのです。

鼻をほじったり、強く鼻をかんだりした記憶もありません。

鼻血の原因がさっぱり分かりません。

2回目の鼻血の後、さすがに恐くなって耳鼻咽喉科で診てもらうことにしました。

 

 

鼻血の90%は、「キーゼルバッハ」からの出血


笠井創先生(笠井耳鼻咽喉科クリニック院長)によると、鼻血の90%は「キーゼルバッ
ハ」と呼ばれる部位からの出血だそうです。

キーゼルバッハとは、左右の鼻の穴から小指の第一関節ほど奥に入った周辺にある
、コリコリした軟骨の出っ張りのことです。

 

キーゼルバッハ

上記のイラストで、赤くマルで囲った部分が、キーゼルバッハです。

 

キーゼルバッハには毛細血管が張り巡らされています。

 

しかも、指の先が簡単に届く位置にあるので、不用意に鼻の穴をいじっていると、傷
つけてしまいがちです。

一度血管を傷つけて鼻血を起こすと、出血部位にかさぶたができ、鼻を強くかんだり、
洗面時の刺激などで再び出血することがよくあるそうです。


キーゼルバッハからの出血には、命に関わるような重大な疾患との関連性はないそう
です。

出血したら慌てずに横になり、ティッシュをできるだけ小さく固めて、鼻の穴の入り口
から1cmほどのキーゼルバッハの部位に詰めるといいそうです。

あとは15分前後、小鼻をしっかり指でつまんで圧迫しておけば、止まるそうです。

「顔を仰向けにして、首の後ろをたたくと鼻血が止まる」と言われることもありますが、それは間違いだそうです。

 

残り10%の鼻血は要注意!

 

また、出血部位がキーゼルバッハではなく、もっと奥の太い血管であることもあるそう
です。

この場合は出血量も多いので、「普通の鼻血ではない」と思ったら、救急車を呼ぶなど
して、すぐに大きな医療機関に行くべきだそうです。

 

救急車


なぜ鼻の太い血管が切れるのか、詳しい原因は分かっていないそうです。

 

しかし、高血圧や動脈硬化などの基礎疾患が引き金になっているケースが多いと言
われているそうです。

事実、キーゼルバッハにある毛細血管には動脈硬化は起こりません。

 

しかし、鼻の奥の太い血管は、高血圧や動脈硬化によって傷つきやすくなることが分
かっているそうです。

また、糖尿病や尿毒症、肝硬変、ビタミンC欠乏症なども、鼻血を引き起こす基礎疾患
だと言われているそうです。

 

したがって、高血圧や糖尿病の持病がある人は、両疾患とも鼻血の促進因子なので
、しっかり治療しておくことが必要だそうです。

まとめ


私のような原因不明の鼻血が出た場合、まず耳鼻咽喉科で鼻の検査を受けることだ
そうです。

もし出血部位がキーゼルバッハであれば、粘膜を焼いて固めることによって出血を防
ぐ「鼻腔粘膜焼灼術」を施してもらいます。

 

では、もし出血がキーゼルバッハでない場合は、どうしたらいいのでしょう?

その場合は、内科を受診して血糖と血圧をコントロールすることを、笠井先生はおすす
めされています。

 


私のケースでは、出血部位はキーゼルバッハのようでした。

当初はかさぶたがうまくできそうだということで、経過観察することになりました。

しかし、それでも再び出血したので、最終的には鼻の粘膜をレーザーで焼いてもらい
ました。

10分もかからないで済む、簡単な手術です。

 

鼻に部分麻酔をしてもらいましたが、その麻酔の注射のほうが痛かったです(笑)。

 


このように、大人の鼻血は重大な病気の兆候の可能性もあるのです。

たかが鼻血と侮らず、お医者さんにきちんと診てもらうことが大切ですね。

 


(参考文献: 「名医の健康パドック 鼻血」 週刊現代 2006年9月2日号 講談社)

            
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